『官能教育』第3回 倉持裕 × 夢野久作

『官能教育』第3回 倉持裕 × 夢野久作

『官能教育』第3回 倉持裕 × 夢野久作

2011年9月30日(金) 19:30&22:00

新世界(西麻布)


テキスト:夢野久作『瓶詰の地獄』より

構成・出演:倉持裕

出演:奥菜恵、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)

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奥菜恵、緊急出演決定!

無人島に流れ着いた兄妹。楽園で成長するふたりは、いつしか互いに禁じられた感情を抱くようになる──。数通の兄の手紙で、近親相姦の芽生えと結末を描いた夢野久作の傑作短編を、濃密な空間で朗読劇に。ライブ感あふれる密やかな実験、妹役に奥菜恵の出演が急遽決定しました。

倉持裕より、
夢野久作 リーディングについて

そもそもエロスが美にまで高められ芸術の主題たり得るには、それと真に拮抗する緊縛が必須である。すなわちエロスとは、厳格なる禁欲の態度で挑まれて初めて表現者と鑑賞者に価値を見出されるものであり、そうでないそれは、覚醒状態だからなお一層怠惰に映る弛緩に過ぎない。どんなに行為自体が活発であろうと涎を垂らして眠っているのと変わらない。表現活動に於いて無為なのだ。

近頃はやたらと動植物や、終いには地球までをも持ち出して自然を崇め、自分達人間を貶める傾向にあるが、それも全ては禁欲的な人間が少なくなった所為だと言えるし、いや、だいたい人間の評価から禁欲を抜かしている所為だとも言える。そうでなければ本来人間が、少なくとも美に於いて、ただただ享楽的な自然なんぞの後塵を拝するわけがないのである。

今回、行きがかり上皆様にエロスを「教唆」することになった私は、夢野久作『瓶詰の地獄』のリーディングを演出して披露することに決めた。この作品に登場する憐れ無人島の兄妹は、相手の丸々と美しく肥えた肢体、むせ返るような体臭、てらてらと光る汗に吸着した砂粒まみれの憂い顔、それらの前で己の欲望をギリギリと音を立てて緊縛する。落涙、流血を厭わず緊縛する。それでも、それでもだ、ぐるぐる巻きの荒縄の隙間から欲望は滲み出る。見よ、この一滴!! これこそ我々人間の……幼稚な動物性官能美とはわけが違う……人間のエロスなのだッ!!

倉持裕



撮影:曳野若菜

『官能教育』第3回 倉持裕 × 夢野久作

2011年9月30日(金) 19:30&22:00

*開場は30分前です。
*2ステージ(入れ替え制)

会場:新世界(西麻布)

料金:2,500円(全席自由)+ドリンク代

客席数が限られています。完売の場合はキャンセル待ちでのご入場となります。
当日は受付順にご入場いただきます。お立ち見の可能性もございますのであらかじめご了承ください。


問い合わせ:Produce lab 89 ☎ 090-8308-4433

協力:シバイエンジン